実は美味しく、木は丈夫な『クリ』
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考えてください、日本語字幕について

 今年に入って、ろう者のバレーボールチームをお手伝いするようになり、ろう者の暮らしに触れたり、考えたりする機会が増えています。
 スローライフ通信2007春号で、映画バベルの日本語シーンに字幕がなかったことを紹介しました。聴者にとって、洋画に字幕があるのは当たり前、洋画の日本語シーンや邦画に字幕のないのが当たり前だと思ってました。でもそれでは、ろう者は映画を楽しめません。
 そこで、映画バベルでは、日本語シーンに字幕をつける署名が起こり、全国公開時には字幕付きで上映されることとなりました。その意思を引き継ぎ、『DVDに字幕を義務つける法律を作ってほしい』という市民運動が行われています。
 それは、小学生や中学生なら担任の先生に、学校の先生なら校長先生や教育委員会に、町の商店主なら商工会議所に、市会議員なら県会議員に・・・自分の身近な目上の人にメッセージを届け、一緒に解決策を考えてもらおうという運動です。最終的には全ての国会議員にメッセージを届け、新しい法律を作ってもらうことが目的です。
 邦画やアニメには字幕のついた作品がまだまだ少なく、ろう者には親しみにくいものとなっています。もし、アニメに字幕があれば、ろうの子供たちは日本語を覚える機会も増えるのです。
 そんな中、追い風が吹きました。文化庁文化審議会の著作権分科会法制問題小委員会が「耳の不自由な人のためにテレビ番組や映画に字幕や手話を付け、ビデオやDVDにすることが著作権者の許諾を得ずにできる」と10/4発表の中間報告に聴覚障害者向けの対策として盛り込んだのです。文化庁は早ければ来年夏の著作権法改正を目指すそうです。今現在は、テレビ番組や映画を複製の際、著作権者の許諾を得なければなりませんが、許諾を得るのは時間がかかったり、了解が取れなかったりするのです。
 この問題、聴者と無関係ではありません。年をとって耳が聞こえにくくなった時、きっと「字幕がほしい」と思うこともあるはずです。高齢化が進んでいる現在、私たちも考えておくべきことではないでしょうか。

  「バベル」字幕の願いをつなぐ市民の会 http://blog.so-net.ne.jp/jimaku/
  「DVDに字幕を」メッセージ作戦      http://kiirogumi.net/jimaku/part3.html
『カーボンニュートラル』って、ご存じですか?

 「COOL BIZ(クールビズ)」「WARM BIZ(ウォームビズ)」「エコバッグ」「ハイブリッドカー」など、環境問題に関して、いろんな言葉が聞くようになりましたね。世間の関心がそれだけ高くなっているということでしょう。
 そんな中、最近聞くようになった『カーボンニュートラル』って、ご存じですか?
『カーボン』それはもちろんCO2(二酸化炭素)のこと。CO2削減の話題の一つが『カーボンニュートラル』なのです。ガソリンに代えてトウモロコシやサトウキビなどを原料とするバイオ燃料のニュースをご覧になったことありませんか?車の排気ガスをクリーンにすることで話題となりましたね。そのトウモロコシはもちろん植物ですから、畑にある間はCO2を吸って酸素をはき出します。育っている間はCO2を吸収し、バイオ燃料となってからは少ないとは言えCO2を吐き出します。それで差し引きゼロ、つまりニュートラル。その考えが『カーボンニュートラル』なのです。
 しかし、よく考えてみると、これって±0なので、CO2量を減らしたことにはなりませんね。ニュースを見聞きする時には、そのあたり注意する必要がありそうです。
 バイオ燃料は、トウモロコシなどの食料を原料としているため、食料が値上がりしている
事実も見逃せません。今までオレンジを生産していたアメリカの農家が、高額で買い取って
くれるため、トウモロコシに転作し、オレンジの生産量が減って、オレンジの価格高騰を招い
たというニュースも流れていました。食料となる作物からバイオ燃料を作ることは、いろんな
弊害があるようです。食料ではなく、生ゴミのように捨てられてしまうものからバイオ燃料を
作り出すことが必要ですね。
日本では人の食用ではない品種のお米からバイオ燃料を作り出す研究が進んでいるそうです。そんなことができるなら、食べられるお米を作ればいいんじゃないかと思いますが、今は減反政策により食用のお米は生産調整されています。そんな空いている田んぼを使って、バイオ燃料用の米を作るんだそうです。農地と農業技術の有効利用ですね。
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実は美味しく、木は丈夫な『クリ』

 この季節、美味しい実をつけ、私たちを楽しませてくれる『クリ』ですが、材としても優秀です。ご存じしたか? 腐食に強いその性質から、昔は家の土台・基礎、そして鉄道の枕木として使われていました。
 『クリ』の木肌は、茶色と言うより、その実のように少し黄色みがかった色をしています。その色合いは、まわりにいる者をなんとなくホッとさせる。そんなところが私は気に入ってます。
 材木屋を巡っていると、たまにテーブルが作れそうな大きな一枚板に出会いますが、そんな大木
は、もうあまりないのかもしれません。魅力的な材が少なくなるのは非常に残念です。
 実ばかりが注目される『クリ』ですが、古い民家を訪ねる機会があったら、その土台にもちょっと
注目してみたり、住人の方にたずねてみてください。ひょっとしたら『クリ』かもしれません。
その魅力に触れたら、『クリ』で作った家具を手に入れてみませんか? そして、訪ねてこられた友人
・知人に『クリ』のことをもっと広めてください。
今年もやります! 篠山スローライフ!!

 2004年から、”ふれて、あじわう篠山スローライフ”と題して、お気に入りを探していただくイベントを
行っています。そして今年もやってきましたその季節が! 篠山市内で活動する陶工房・手作り野菜
店、そして私の家具工房が参加します。陶器、秋の味覚、家具や小物など、それぞれの工房・お店で
展示・販売していますので、一日かけてゆっくりと巡ってください。
 今年の開催は10月20日(土)・21日(日)の2日間、時間は10:00〜17:00です。のんびりとした田舎の
風景と美味しい空気を楽しみ、リフレッシュしに来ていただけばうれしく思います。詳しくは同封の案内
ハガキと地図をご覧下さい。
 今年は、国道372号線バイパスが完成し、国道から工房への入り口がわかりやすくなりました。国道
からの入り口となる宮ノ前信号付近と工房の近くに、のぼりを立てていますので、それを目印にお越し
下さい。多くのお客様のお越しをお待ちしています。
木のある暮らし
スローライフ通信 2007秋
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中村伸一郎  電話&FAX 079-555-2500
〒669-2413 兵庫県篠山市畑市249-1
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 9月発行予定の秋号、バタバタしてしまって10月も中旬になってしまいました。
 異常に暑かった夏そして9月も終わり、やっと秋らしい気候になってきました。芸術の秋・食欲の秋・スポーツの秋・読書の秋、みなさんの秋はどんな秋ですか? 私の秋は、もちろん食欲の秋。栗、柿、新米etc.美味しいものをあげたら、きりがありません。
 しかし、冬が近づいているのもまた事実。工房のある篠山は朝晩の冷え込みが厳しくなり、「ストーブ出そうかなぁ〜」と迷うほどです。そんな中・・・
  ”木のある暮らしスローライフ通信 2007秋”号も、みなさまの暮らしを応援するスローな情報をお届けします。