いよいよ夏本番です。そんな暑い中でも木陰に入ると涼しい風が吹いたりしてホッと一息つくことができますね。
私の好きな木にカツラ(桂)という木があります。カツラは、北海道から九州まで広く分布する落葉広葉樹で、最近は公園だけでなく街路樹としてもよく植樹されています。カツラは葉っぱを見れば誰にでもすぐそれだとわかる木のひとつです。なぜなら葉っぱが写真のようにハートの形をしていて、とてもかわいいからです。ハートの葉っぱが風にそよそよと揺れる様子は、ほんとに愛らしく、なんとなく微笑んでしまいます。
カツラの楽しみ方は他の季節にもあります。冬にすっかり葉の落ちたカツラは、春先にワインレッド色の新芽を吹きます。また、秋には葉が黄色く色づき、いい香りがしてきます。カツラの語源は”香出ら”という説もあるくらいです。ハートの葉っぱを見つけたら、季節毎に会いに行ってみましょう。きっと、違う楽しみを与えてくれることでしょう。
木の素材としてカツラは比較的柔らかい素直な木で、その特性から木彫によく使われます。絵や文字を掘ることはもちろん、くり抜きのお盆などを作るのにも使われます。私が家具を作るときには、狂いが少ないので、引き出しの内側に使用しています。
まずは、この季節、公園や並木道で”ハートの葉っぱ”を探してみてください。 |