Archive for 東日本大震災

震災から7年目の「兆し」

震災から7年目の「兆し」
東日本大震災から7年目の「兆し」
~福島県浪江町から避難した福祉作業所の経験と今~

昨日は、原発から10km強にあった作業所の経験と今に関するお話し会に参加してきました。
3月11日、当日は通院される方が多かったこともあり、作業所には職員2名と利用者5名しかおらず。
そして地震。
作業所は山あいにあり、津波が自分たちの町を襲っているとは考えもせず、「家族も心配しているだろう」と利用者を家族の元へ送り届けた。
今思えば、作業所に留まるという選択肢もあったかもしれない。
そして翌12日夕方、「総理大臣の命により、原発から20km圏外へ避難して下さい。」という防災無線が流れ、職員も利用者もそれぞれに避難した。
「2~3日避難していれば帰って来られるだろう」そんな気持ちで避難して、はや7年目。

まずは統合失調症を患う利用者さんが、遠く離れた二本松市の体育館へ避難して困ったことについてのお話し。
寒い、人が多い、眠れない、温かい食べ物がない。
避難所生活はいろいろと苦労があったが、一番は薬の確保。
持っていた薬がなくなると、幻聴や妄想が始まった。
自分で車を運転できるため出かけたかったが、ガソリンが手に入らない。
保健師に連絡を取り、病院へ連れて行ってもらったが、病院はそれどころではない状況。
仕方なく薬局へ向かったが、処方箋がなかったため、1週間分しかもらえない。
避難所近くの産婦人科にお薬手帳を持って行くと、専門外であった医師がいろいろと調べてくれ、2週間分の薬を無事にもらうことができた。
『お薬手帳は本当に大切』
今は、福祉作業所・両親・自分のと、場所を分散してコピーを用意している。
もう一つは、体育館に相談できる相手がいないこと。
まわりに知っている人がいないのは本当に不安。
いつも会っていた職員の方と再会したときは、ホッとした。
もし災害で避難することになった場合、職員の方には避難所をまわって利用者を探し、安心させてほしい。

続いて、職員の方のお話し。
2011年10月、浪江町の仮役場ができた二本松市で作業所を再開。
避難先ではまわりは知らない人ばかりで、日中だけでも知っている人に合える作業所は利用者に大きな安心かを与えている。
当時作業所に通っていた15名のうち、今も元気に過ごしているのは7名。
作業所へ通えなくなり、自宅で過ごしている3名、入退院を繰り返している3名、6年以上入院している2名、合計8名は震災により大きく人生が変わってしまった。
私自身の自宅も帰還困難区域にある。
津波は家も家財も一気に失う。
それに対し、原発事故による放射能汚染では、汚染に加え、獣害、転居先が狭くて持って行けないなどの理由で、家も家財も形あるものを捨てていかなければならない。
それはそれで非常につらい。
現在、職員は非常勤も含め10名、利用者は25名。
私も含め、職員の数人は単身赴任状態。
H29.7現在、東日本大震災による浪江町の直接死は182名、災害関連死は407名。
放射能への不安は消えず、家族や地域は分断されたまま。
原発事故の収束にはまだまだ長い年月がかかる。
私たちはそんな状況の中で、福祉作業所を再開して5年になる。
災害後の再建について、老人介護施設については国からの保障があるが、自立支援施設には保障がない。
二本松市は広く、利用者の送迎がかなり大変でコストもかかっている。
一部が避難解除となった浪江町に、ちょっとひと息つけるカフェも開きたい。
これからも、支援・応援よろしくお願いします。

Cafe Rapport

Cafe Rapport Cafe Rapport Cafe Rapport
Cafe Rapport Cafe Rapport Cafe Rapport
ECC Hotel International Cafe Rapport、今年も行ってきました。
ホテルマン。ホテルウーマンを目指す学生が卒業製作として取り組むカフェです。
福島県出身の先生がおられることで始まったこのカフェも今年で7代目。
例年通り、売上は福島県に寄付されます。
ただ、笑顔つながるささやまステイという保養に取り組む者としては、「福島には放射能汚染がある」という立場。
事前に学生がみんなで福島に行ったり、福島産の米やリンゴを販売することには、モヤモヤしたものを感じてしまいます。
保養に参加された方の中には、水道水を使わず、ミネラルウォーターを買い続けている方がいます。
それを知っていながら、今日は福島の水を使ったコーヒーを注文してみました。
「ペットボトルに何か書いてあるだろうか?」という興味からと、放射能の影響を受けにくい年齢ということもあって。
ペットボトルの記載は、写真の通りでした。

カフェを担当している学生さんは忙しそうで、声を掛けられませんでしたが、物販コーナーと活動展示コーナーでは学生さんに自分の立場や保養に参加されるお母さんたちの話をしました。
まだこれから結婚して親になる世代には知ってほしいなと、あれこれしゃべってしまいました。
活動展示コーナーには、40才代くらいの女性が1人いらして、私が学生に話している福島の話に関心があるご様子。
伺うと学生のお母さんでした。
「関西に住んでいると、全くと言っていいほど、伝わってこなくて・・・。でも気になっていました。」とのこと。
お母さんにもあれこれお話しさせていただきました。

お話しさせていただいたみなさんには、「あとで読んで、まずは知ってほしい。」とお願いし、名刺と笑顔つながるささやまステイの報告書を渡しました。
自分の身は自分で守ってほしいから・・・。

Cafe Rapportは、12/5(火)まで。
興味のある方は、どうぞ。
https://www.facebook.com/ecc.caferapport/

嬉しい便り

嬉しい便り 嬉しい便り 嬉しい便り
2017夏の笑顔つながるささやまステイが終わって2週間。
参加してくれた子どもたちから嬉しい便りが届きました。
いやぁ~ホンマ嬉しい!

ぐるぐるマルシェ

ぐるぐるマルシェ ぐるぐるマルシェ
丹波市で行われたぐるぐるマルシェに出展してきました。
と言っても、本業の木工ではなく、笑顔つながるささやまステイの紹介と支援の呼びかけです。
なかなか関心を持っていただくことは難しい状況でしたが、小さなことの積み重ねが支援の輪を広げることにつながると思っています。
関西にも原子力発電所があり、万が一事故が起きればどんなことになるのか、どうやって子どもたちを守るのか、知ってもらいたいことがたくさんあります。

原発賠償ひょうご訴訟

原発賠償ひょうご訴訟 原発賠償ひょうご訴訟 原発賠償ひょうご訴訟
原発賠償ひょうご訴訟の傍聴へ行ってきました。
福島第1原発事故により兵庫県に避難されたみなさんが、避難の権利を認めてほしいと訴えている裁判です。
まずは神戸駅前で街宣活動。
「神戸駅を利用されるみなさんに少しでも知ってもらいたい」
そんな思いで、原告の方・弁護士・支援者が拡声器で訴えつつ、チラシを配りました。
開廷前には、横断幕を掲げた原告団が地裁に入場するのを見守りました。
裁判自体は、原告個別の本人尋問がまだ始まってないこともあり、今回も15分ほどで閉廷。
その後、場所を変えて報告集会が行われました。
夏休み期間中ということもあって、お子さんの原告の姿もチラホラ。
そんな中、あるお子さんがあいさつされました。
ーーー
先日、福島のおじいちゃん・おばあちゃんの家に帰ってきました。
おじいちゃんは家庭菜園で野菜や果物を作っています。
おじいちゃんが育てたブルーベリーを「食べるか?」と勧められましたが、私は食べませんでした。
母から放射能のことを聞いていて、「食べない方がいい」と思ったからです。
でも、「おじいちゃんに悪いなぁ~」という気持ちになりました。
友達とも会いました。
でも誰も放射能の話はしません。
最近、若者向けのお店がたくさんできていて、友達は喜んでいましたが、私は素直に喜べませんでした。
「進学の時には戻ってくるんでしょ?」って聞かれましたが、私はまだ戻りません。
友達とうわべだけの関係になってしまったことが残念です。
ーーー
原発事故がなければ、そのまま福島に住み、おじいちゃんが育てた野菜や果物を家族揃っておいしく食べていたでしょう。
友達とも、一緒に部活を楽しんだり、恋愛話をしていたに違いありません。
子どもたちのそんな時間を奪うことは決してあってはならないと思います。
一方で、様々な事情から住み続ける、あるいは一旦避難したが福島に戻るという選択をした方たちもいます。
どういう選択をしたかに関わらず、正しい情報が提供され、必要な支援がなされることを切に願います。

『福島へ梅干しを送ろう!』プロジェクト from たんば

『福島へ梅干しを送ろう!』プロジェクト from たんば
今年も参加しています『福島へ梅干しを送ろう!』プロジェクト from たんばささやま。
ようやく干せました!!
http://umefuku.exblog.jp

スタッフ・ボランティアへの説明会&研修

スタッフ・ボランティアへの説明会&研修 スタッフ・ボランティアへの説明会&研修 スタッフ・ボランティアへの説明会&研修
昨日に引き続き、スタッフ・ボランティアへの説明会&研修。
その前に、今回初めて手伝ってくれる大学生を連れて現地を下見しました。
見守らなければならない子どもたちのいない下見では、みんな童心に返って沢ガニを追いかける、追いかける。
その後、他のボランティアさんと合流して説明会&研修へ。
保養が必要とされる背景に始まり、ささやまステイの目的や大切にしていることなどをみんなで共有。
看護師さんからは、熱中症や食中毒をはじめとして気をつけなければならないことをたくさん教わりました。
また、訓練用の人形とAEDを使った心肺蘇生や気道異物除去の方法を体験。
子どもや乳児の人形も使い、大人との対処の違いについても学ぶことができました。

スタッフ・ボランティアへの説明会&研修

スタッフ・ボランティアへの説明会&研修
今日は笑顔つながるささやまステイのスタッフ・ボランティアへの説明会&研修。
ステイが必要とされる状況の説明に始まり、ステイのスケジュールや具体的な活動内容、そして子どもたちを見守る際に気をつけることを確認しました。
後半は、子どもの安全と健康について、看護士さんからお話しを伺い、最後はAEDを使った心肺蘇生を体験。
熱中症と食中毒に関して、特に様々な配慮が大切だと教えていただきました。
明日はメンバーを変え、同じ研修を行います。

ささやまステイ下見

ささやまステイ下見 ささやまステイ下見 ささやまステイ下見
ささやまステイ下見 ささやまステイ下見
笑顔つながるささやまステイの現地下見に行ってきました。
特に何か変わったわけではなく、部屋の設備などが増えたり減ったりしてないか、川へのルートに雑草が生い茂ってないかなどを確認。
設備は昨夏と同様で、雑草の茂り具合も昨夏と同様。
ステイまでに草刈りする必要がありそうです。

小さき声のカノン上映会

小さき声のカノン上映会 小さき声のカノン上映会 小さき声のカノン上映会
東日本大震災の福島第1原発事故による放射能から子どもたちを守ろうと奮闘するお母さんたちを取り上げたドキュメント映画『小さき声のカノン』
それなりに広報もがんばったつもりだったし、午前・午後・夜と3回上映したにも関わらず、関心は低かった。
原発事故に備え、安定ヨウ素剤の各戸配布を決め、市民の30%にあたる12,000人の市民が受領に来た篠山市なのに・・・。
不安に感じている人少ないんだろうか、事故が起こるとどういうことになるか、いま福島をはじめとする影響ある地域に暮らしている人たちがどんな暮らしを送っているのか、知ろうと思わないんだろうか。
こういう機会に学ばないと、結局知らずに終わってしまう。
それは遠い東北のことかもしれないけど、いま何か行動しなければ、もし関西で起きたときに何もできないということ。
小さき声のカノンに限らず、ドキュメント映画の多くは決して楽しい映画じゃないけど、もう少し関心を持ってもらえたらなと思った1日でした。