Archive for 2018年11月25日

災害と食物アレルギー

災害と食物アレルギー 災害と食物アレルギー 災害と食物アレルギー
災害と食物アレルギー 災害と食物アレルギー 災害と食物アレルギー
『地域で考える防災「大阪編」~食物アレルギーを考える~』に参加してきました。
主催は、Living with Food Allergy、食物アレルギーと共に生きる会。
http://lfa2014.com/

現在、10~20人に1人は食物アレルギーのある子ども。
2015年12月に施行されたアレルギー疾患対策基本法では「災害時、食物アレルギー対応食品を適切なタイミングで必要とする人に支援する」と定められ、2016年4月に改訂された避難所における取り組み指針では「食物アレルギーの避難者が確認でき、安心して食べられるよう、避難所で提供する食事の原材料を表示した包装や食材を明記した献立表を掲示すること」が示されている。

大阪北部地震では、一部地域で給食が、おにぎり・コッペパン・イチゴジャム・牛乳の簡易給食になった。
小麦アレルギーの子どもはパンが食べられない。
かと言って、おにぎりを2個食べられるわけではない。
100人の児童がいれば、100個のおにぎりと100個のパンが用意されるからである。
牛乳にアレルギーがあれば、牛乳を飲むこともできない。

平成30年7月豪雨では、広島市のアレルギー支援団体から「物流が麻痺していて広島から届けることができない。関西から届けることはできないか?」と打診があった。
避難所では、小麦アレルギーの大人が食べるものがなく、無理してパンを食べて症状が悪化するという事態も起きていた。
「子どもたちの食べられるものがない」という声もあった。
同じ非常食ばかりでは食が進まなくなり、便秘の子どもも増えた。
SNSで寄付を募り、全国にいる食物アレルギーの本人や子どもの親から総額895,998円が集まり、基金を作った。
子どもたちが好む甘い物や、便秘解消のために食物繊維を含むゼリーなどを送った。
後でわかったことだが、実はアレルギー対応の支援物資も被災地に届いていた。
多くの支援物資に埋もれていたり、仕訳する人手が足りなかったりで、必要とする人に届かなかったのである。

北海道胆振東部地震では、「炊き出しをする際、コレを知ってほしいです!」という原材料表示の仕方についてSNSで発信すると、一気にシェアされ8万人以上に届いた。
原材料を表示したことで「安心して炊き出しを食べることができた」と食物アレルギー避難者から連絡があった。
同時に、基金を使い、アレルギー対応物資の支援も行った。

被災地からは、次のような声が聞こえてきた。
アレルギー対応食しか食べられないことを一般の人に知ってもらう、理解してもらうことが大切。
・アレルギー対応ミルクが手に入らない。
・炊き出しには何が入っているかわからない。
・避難所では「食物アレルギーがある」と言い出せない雰囲気がある。
・軽いアレルギーだと我慢して避難所の食事を口にしていたら、1週間後に一気に症状が出た。
・避難所には食べられるものがないから、危険でも自宅に戻るしかない。

市販のおにぎり、「お米だから」「ぱっと見、関係なさそう」と安心できない。
焼鮭のおにぎりには小麦、梅こんぶおむすびには乳成分と小麦、醤油まぶししらすのおにぎりには卵・小麦・えび・かに!
アレルギーの程度によるでしょうが、食べてしまったらアナフィラキシーを起こす方もいる
災害時、市販のおにぎりや弁当が配布されるのはよくあること。
でも、それが食べられない人がいる。
食物アレルギーのある方は、障害者、高齢者、妊婦などと同様に災害時には配慮が必要となる。
避難者名簿に「食物アレルギー有無」の項目を追加し、必要な配慮を!