Archive for 2018年1月31日

バレンタイン一揆

フェアトレードチョコレート
2012年に制作されたドキュメント映画『バレンタイン一揆』を観た。
チョコレートの原料であるカカオの生産に児童労働という問題があると知った女子大生1人・女子高生2人が、ガーナを訪ねる。
「幼い頃から働くのが当たり前」
そんな環境では、学校に通わせてもらうこともできない。
そのままでは、いつまでも貧困から抜け出せない。
ACEというNGOの支援を受け、児童労働をなくそうと取り組んでいる村。
そこでは、つい最近まで児童労働させられていた子どもたちが、楽しそうに学校に通っている。
「将来の夢は?」とたずねると、医師・看護師・教員など、大きなゆめを持っている。
逆に「夢はなに?」と聞かれた女子大生は言葉につまってしまった。

帰国後、彼女たちは生産者も幸せになるようにと、フェアトレードのチョコレートを買ってもらうイベント「バレンタイン一揆」を企画・実行する。
ただ、なかなか関心を持ってもらえず、目標人数には届かない。
それでも彼女たちは、伝え続ける。
「どんな原料で、誰が作っているのか、生産者のことを考えてほしい」
「フェアトレードを選んでほしい」
「児童労働のことを知ってほしい」

「TSUTAYAでフェアトレードのチョコレートを売ってる」と聞いたので、早速帰り道によってみた。
チョコレートだけでなく、紅茶、ジャム、ドライフルーツも売っていた。

もうすぐバレンタイン。
フェアトレードは「生産者に正当な収入を」ということで、少し高めの価格。
それでも、1粒何千円というチョコレートだってある。
フェアトレードのチョコレートを選ぶことも考えてみてはいかがでしょう?

権利擁護市民フォーラム

権利擁護市民フォーラム 権利擁護市民フォーラム
権利擁護市民フォーラムに参加してきました。
聞いたことはあるけど、全くわかってなかった成年後見制度。
『認知症、精神障害、知的障害などの理由で判断能力が不十分な人が、財産管理や日常生活での契約などを行う時に、不利益になったり、悪質商法の被害者になったりすることを防ぎ、権利と財産を守り、支援をする制度』
法律職・福祉職・医療職そして市民などが連携して、支える制度だそうです。
寸劇も交えて、わかりやすいフォーラムでした。
篠山市は高齢化率32.6%、70才以上・80才以上の高齢者も増えている。
認知症を患う高齢者も増えている。
2011年に福祉のワンストップ窓口ができ、2015年には権利擁護サポートセンターを開設し、今年度から市民後見人の養成講座が始まったとのこと。
この養成講座、なかなか手強い。
基礎実務研修39単位、実践活動研修1.5日、合わせて9日間の研修に加え、レポート提出も3回あります。
今年度の受講者数はわずか9名に留まっています。
その分、濃い研修になってるそうですが。
来年度もまた養成講座を計画されるそうです。
関心のある方はぜひ!
いや、いつかは自分のこと、自分の家族のことになる権利擁護。
みんなで関心持ちましょう!

保養キャンプはなぜ必要なの?

保養キャンプはなぜ必要なの?
京都で行われた「保養キャンプはなぜ必要なの?」というイベントに参加してきました。
場所は『12人の絵本作家が描くおうえんカレンダー原画展』の堺町ギャラリー。
このカレンダーの売上は、東日本大震災の原発事故の被災者を支援する団体に寄付されます。
今年で3年目、8,000本を完売したそうです。

今日のイベントではまず、保養団体を支援する子ども被災者支援基金の理事から、この7年間の保養を取り巻く環境の変化について報告がありました。
事故当初、状況もよくわからないまま「とにかく子どもたちを高線量の被ばくから守りたい」と、疎開のように始まりました。
その後、日常生活で長期低線量被ばくと共存する中、チェルノブイリ原発事故に学び、保養が行われるようになりました。
ただ、放射能を気にする人、気にしない人、気にしてるが口に出さない人など、誰がどんな考えているのかわからず、近所付き合いや人間関係を崩さないために「保養に行く」と言いづらい状況が生まれました。
そして7年がたとうとする今、強制避難区域はほとんど解除され、安心安全と帰還政策が進められています。
保養という言葉は福島県なども使わなくなり、原発事故自体をなかったことにしたい行政の姿があります。

続いて、滋賀県・京都府で保養を行っている団体からの状況報告。
予定にはありませんでしたが、笑顔つながるささやまステイのことも少しお話しさせていただきました。
受け入れる対象や期間は、保養団体によって様々。
子どもだけ、親子、どちらも可。
1週間未満の保養もあれば、夏休み期間ずっと受け入れる団体もある。
スタイルも、施設で合宿、一戸建てで共同生活、マンションのように家族ごとに別部屋、ホームステイ等々。
いずれの保養も多くの人から支援を受け、多くの人が関わって成り立っている。
『まだまだ必要とされている保養を長く続けたい!』
その想いは共通。
より多くの方に知っていただき、応援してもらうには、保養の質を上げていくことも大切。
そうすることで認知度を上げ、「それは続けなきゃ!」と応援してくれる方を増やすことにつながる。

ささやまステイに参加されたみなさんからも「保養は私たちの希望。長く続けてください。」との声を聞く。
これからも、今まで以上に多くの方に知っていただき、応援してもらえるよう、活躍していきます。

パッククッキング

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今日は災害時だけでなく、普段から使えるパッククッキング講座。
お招きした栄養士さんは、阪神淡路大震災の時に篠山市内の小学校に通っていて、みんなでアツアツのおにぎりを握って神戸へ届けてもらったそうです。
ただ、1月の篠山はとても寒く、「神戸へ届いたおにぎりが凍っていた」という話を聞かされた経験があるとのこと。
「温かい食べ物はそれだけで気持ちが和んだり、幸せな気持ちになる。避難所暮らしになるほどの災害には遭わないかもしれない。例え大きな災害であっても、できることなら自宅で過ごしたいと考えるでしょう。そんな時、ライフラインが閉ざされた自宅で温かい食べ物を作る方法としてパッククッキングを知って役立ててほしい。」
そんなひと言から、講座はスタートしました。

今日のメニューは、やきとり缶de親子丼、切り干し大根の含め煮、野菜たっぷりにゅうめん、みかん缶の寒天。
高密度ポリエチレンの袋に材料と調味料を入れ、できるだけ空気を抜いて、口を縛る。
そして、熱湯へポン!
あとはひたすら待つだけ。
待つ間に、紙食器も作ってみました。
そして、みんな揃って、いただきま~す!!
どの料理も、別に作ってくださったキャラメル乾パンも、とても美味しかった。
参加いただいた20人近いみなさんも、楽しみながら学んでいただけたようです。

パッククッキングは、ポリ袋に1人分から作ることができるので、普段からアレルギーや食事制限など個別に分けて作ることもできるし、高齢者用に介護食にすることもできます。
調味料や水も少なくて済むし、袋の中だけの調理になるため、うま味や栄養も逃がさない。
後片づけも楽チン。
普段から使える調理テクニック。
みなさんもぜひお試し下さい。

とんど

とんど とんど
今朝はとんど。
地域によっては、どんど・どんどん・どんどろ等、いろんな呼び名があるそうですが、私の集落はとんど。
行われるのも15日に限らず、もっと早く行う地域もありますね。
正月の松飾り・注連縄(しめなわ)・書き初めなどを家々から持ち寄り、一箇所に積み上げて燃やし、無病息災・五穀豊穣を祈る行事だそうです。
今年も良い年になりますように。

かえっこバザール

かえっこバザール かえっこバザール
隣の丹波市で『かえっこバザール』が行われると知ったので、行ってきました。
『かえっこバザール』では、いらなくなったおもちゃを持って行き、かえるポイント交換してもらいます。
すると、そのポイントを使って、他の誰かが持って来たおもちゃと交換することができます。
併設されたワークショップを体験しても、かえるポイントがもらえ、より高ポイントのおもちゃと交換できたり、より多くのおもちゃと交換できたりもします。
今回は、工務店と紙管会社による工作とゲームのワークショップが行われていました。

このワークショップを防災ゲームや体験にしたものが『イザ!カエルキャラバン!』
http://kaeru-caravan.jp/
「地元でもできたらいいなぁ~」と思っていたので、『かえっこバザール』主催者の方とあれこれ話して、可能性が広がりました!

3度目のファシグラ

3度目のファシグラ 3度目のファシグラ
3度目のファシリテーショングラフィック『かくしかLab.』。
まずは、縦線・横線・〇△□・矢印などの基礎練習。
続いては、マユと口の形それぞれ3つを組み合わせて、顔の表情を書いてみる。
パソコンやスマホの顔文字に近い。
後半は、頭の中にあるものを描き出すことで、頭の中に余白を作る作業。
各自、気になってること・学びたいことなどを思い浮かべ、課題として1つ選ぶ。
そして、その課題に対する思い、迷い、疑問、対処など、思いつくことを全て描き出す。
その後は、3人1組になって、自分の描き出したことを2人に説明し、2人は「私、こんなことなら手伝える(フォローアップ)」「こうなんじゃない?(エディターシップ)」「それ素晴らしい(フレンドシップ)」とコメントし、課題を解決するよう深めていく。

描いたことで、課題が整理できるという点もあるが、2人からコメントもらえたことがすごく良かった。
この年になると、普段の付き合いは年齢の近い人が中心で、若者からコメントしてもらうという機会はあまりない。
今回組んだ2人は大学生で、率直な意見をもらえることがすごく嬉しかったし、「なるほど!」と思わせるものでもあった。
やはり、いろんな人と出会うことはステキだな!
これからもフットワーク軽く出かけよう!!

参加してみたい人はぜひ!
場所は京都市内ですが、『かくしかLab.』は敷居が低くて得るものが大きな活動です。

災害メモリアルアクションKOBE

災害メモリアルアクションKOBE 活動報告会 災害メモリアルアクションKOBE 活動報告会 災害メモリアルアクションKOBE 活動報告会
災害メモリアルアクションKOBEへ行ってきました。
この活動は、阪神淡路大震災を直接経験していない若い世代が、災害を経験した人へのインタビュー、アンケート、交流事業を企画・活動するものです。
今日は1年間の活動報告会、高校、高専、大学合わせて7団体から報告がありました。
その中で気になったものをいくつかご紹介。

まずは、関西大学のチームCREDO。
「CREDO」とはラテン語で約束という意味。
チームの取り組みは、災害に立ち向かう『前向きな約束』を宣言してもらうというもの。
宣言しようと考えるだけでも、防災への意識が芽生えるだろうし、まわりの人に認知してもらうことで、本人の中にしっかりと意識づけられる。
吹田市のある地域では、みんなの宣言をカレンダーにしてみたり、京丹波町ではCREDOをきっかけに、ケーブルテレビで防災番組を作ったり。
その活動は、範囲を広げているそうです。

次も同じ関西大学のチームSKH。
「学校などで行われる防災訓練の72%は単発」
これを何とか打ち破りたいと始まった活動、それは小学校の校内放送を利用するというもの。
5・6年生の放送委員と大学生で内容を考え、毎週月曜日の校内放送に防災のコンテンツを取り入れる。
一般的な内容ではなく、学校の立地や地区の条件にアレンジした内容。
より関心を持ってもらおうと、ラジオドラマ仕立てにしたり、YouTuberに扮した委員が防災グッズを紹介する写真を放送に合わせて各教室のモニターに流し、視覚に訴えてみたり。
これ、わざわざ防災のための時間を作る必要も、わざわざ人を集める必要もないから、素晴らしい取り組みだなと思いました。
どこの小学校でもできそうだし。
さらには、子どもたちへのヒアリングで「家では防災のこと話さない」とわかると、月1回「ぼうさいタイムズ」という新聞を発行して、子どもたちに持ち帰ってもらってるそうです。

3つ目に紹介するのは、明石高専のD-PRO135°(明石高専防災団)。
明石高専では、1年生で「防災リテラシー」という科目を受講するらしく、修了すると防災士の受験資格が得られるそうです。
防災士となった学生の有志が「何か活動を始めよう」と設立したのがD-PRO135°。
現3年生チームは、防災まちづくりのサポート活動として、要支援者のお宅に感震ブレーカーを取り付けているそうです。
現4年生は、子どもたちの防災意識を高めようと、防災ゲーム『RESQ』を独自開発して小学校へ広めたり、同世代への関心も高めたいと、これまた独自の避難所運営ゲーム『チャレンジ!』を作って、他の高専で防災授業をやってみたり。
若い世代同士での啓発に取り組んでいます。
『RESQ』は、こちらからダウンロードできます。

災害メモリアルアクションKOBE、後半は公開サロン『伝えたいことが伝わる伝え方とは?』
どちらかと言うと、私はこっちの話が聞きたくて参加しました。
昨年のうちに学生たちが集まり、プレサロンを開催した時に話し合った「伝えたい」「伝わる」「伝え方」をめぐるもやもやについて、意見交換。
それぞれ気になったことを1つずつ。
「伝えたい」のもやもや。
「災害を身近に感じて」とか「身近な危険に備えて」と言っても、いつ起きるかわからない災害は非日常のことで、感じてもらうことが難しい。
「伝わる」のもやもや。
防災に興味のある人が少なすぎるし、伝えても実践してくれないことも多々。
「伝え方」のもやもや。
活動する→感謝される→やって良かった→活動する→・・・。
このルーチン作業になってしまって良いのか。
防災啓発もいつも同じことばかりやっている気がする。

他にもたくさんあったけど、残念ながら限られた時間で議論が深まったというところまではいかず。
ただ、記憶に残る伝え方として2つあるんじゃないかというまとめに。
1つは、いい意味でのマンネリ(繰り返し)で伝え続けること。
もう1つは、CREDOの参加者自身が前向きな宣言をしたり、SKHで小学生がYouTuberに扮して伝えるなど、角度を変えた新しい方法で伝えること。
防災を伝える側と受け取る側ではなく、『一緒に伝えていく』ことでより記憶に残ったり、意識が高まったりするんじゃないかということでした。
これからの活動、私もそのことを頭に入れておこうと思います。

断捨離

断捨離
年末にやるべきでしたが、今日になってしまった本の整理。
思い切って断捨離しました。
小説はほとんど読まない私、1箱はバイク雑誌ですが、残りの3箱は実用書ばかり。
身についてるものもあれば、身についてないものも・・・。

熊本地震 大学避難所

熊本地震 大学避難所
正月休みを利用して、ようやく読みました。
『熊本地震 大学避難所45日 障がい者を受け入れた熊本学園大学震災避難所運営の記録』

昨年の8月に大阪で展示が行われ、見に行きました。
その時の模様はこちら
45日間の避難所運営をまとめた本が11月に発刊され、購入していたのですが、なかなか時間が取れず、今日になってしまいました。

「熊本学園大学は福祉系の学科があり、関連する専門職の方や看護師との連携が上手くいったから、避難所運営もうまくいったんだろう」という声もあるそうですが、読んでみて決してそうではないと思いました。
災害が起きた時、障がい者や高齢者など支援の必要な方も公民館や学校の体育館などの一次避難所にまず避難します。
その後、自治体が必要と判断すれば二次避難所として福祉避難所を開設し、支援の必要な方を選んで移送することになっています。
これ、東日本大震災でも熊本地震でもうまく機能しなかったと聞いています。
でも、そういうことじゃないんです、熊本学園大学の考えは!
指定避難所でもなかった熊本学園大学には、本震のあと多くの方が避難して来られました。
避難して来たのは誰か?
大学周辺で暮らしていた人たちです。
当たり前ですね。
何が言いたいかというと、施設に入っている障がい者、老人ホームで暮らす高齢者、入院している病人ではなく、在宅介護はうけているかもしれないけど、自宅で、その地域で暮らしていた人たちなんです。
「平時はその地域で暮らしているのに、災害時には福祉避難所へ行ってもらう。」
そこに違和感を感じたそうです。
確かに、福祉の世界では「大きな施設で暮らすのではなく、ヘルパーの力を借りて地域で暮らそう。」という方向に進んでいます。
学校だって、障がいがあっても適切な支援をして通常学級でみんな一緒に学ぶインクルーシブ教育を取り入れていこうという話もあります。
『災害時も福祉避難所へ行ってもらうのではなく、みんな一緒に同じ避難所で助け合いましょう。お互いが気遣ったり、配慮したり、一緒に苦労しましょう。』
そういう考え方です。
言われてみれば「なるほどな!」と思いました。
ただ、一緒に暮らすには、医師・看護師・介護士などの専門家の支援も必要です。
自分ができないことも、できる人を知っていれば解決できることがたくさんあるでしょう。
日頃からいろいろな職種の方々とつながっておくことが大切ですね。
避難所全体をコーディネートしていた大学関係者、様々な専門家ボランティアの方や学生ボランティアが45日間をどのように考え動き暮らしたのか、この本には書かれています。
指定避難所ではなかったため、分厚い避難所運営マニュアルを読むこともなく、運営が始まった大学避難所。
「管理はせずに配慮する」を基本に、障がい者やペット同行の方も受け入れ、必要な支援を行う。
避難所での飲酒も禁止せず、キチンと食事もとっているかを気にするように対応する。
あとからマニュアルの存在を知ったそうですが、「事態は常に変化し、もしマニュアルがあっても読む余裕はなかったし、ルールを作って守ってもらうために使うエネルギーを、いま目の前にある事態に対応するために使いました。緊急時にはそれで十分なのではないでしょうか。」と振り返っておられます。
また巻末には、日録、避難所見取図、避難者から寄せられた健康に関する相談内容も掲載されています。
みなさんにぜひ読んでほしい一冊です。

最後になりますが、熊本学園大学は阿蘇大橋崩落に巻き込まれ亡くなった大和晃さんが通っていた大学です。
大和さんのご冥福をお祈りします。